fringe:特集:京チラシアート指南
演劇制作者のためのサイト『fringe』のいちコーナーです。
講義の時と同様、高い意識からの言葉が並んでいます──
デザイナーが1案しか出さないのは制作者がなめられている
本当はチラシ以外の印刷物も全部デザインしたい
基本情報以外なにもないところの割合はどのくらいありますか。
まだ3、4割はありますよ。戦略を立ててないなと思います。
ターゲットを闇雲に広げるのではなく、次に舞台を観に来て欲しい客層がいまどこにいて、どういう趣向を持っていて、チラシをどこに置いたら見てもらえるのか、手にとってもらえるのかをリサーチする必要があると思います。
校正のときは世の中全部敵だと思って見てください
カタログで商品番号を間違えるとどれくらい大変なことになるのか……とか、私は実際に経験しているんです。そういう誤植の、身を引き裂かれるような痛さはよく知っているので、校正についてはすごく言いたいんです。
──色数、印刷所の発注、色校正など、やや専門的な話題にも及んでいます。専門的過ぎて「はあ〜」としか言えない部分も多いですが、その根っこには常に『情報・意図・企画あってのデザイン・工夫』というストイックなポリシーが見えます。とても勉強になりますよ。
チラシの実物画像も掲載されています。チラシだけでなく、当日チラシ、チケット、リーフレット、ダイレクトメールなどもあります。どれもきれいです、上品で整っています。依頼したくなります、ほんとうに。こんなのいいなあって。さすがです。