2004年11月04日

30日、31日、1日。

 30、31、翌1日と、名古屋に出かけてました。

 10月30日(土)は『名古屋市演劇練習館アクテノン』で『即興実験学校in名古屋2』を受講しました(懇親会(打ち上げ?)にもお邪魔しました)。31日(日)は名古屋市は熱田にある『神宮茶屋』さんのオープンマイク『ぽえ茶』に行きました。

   ◆

 30日(土)の『即興実験学校in名古屋(2)』は、インプロ(即興劇)のワークショップでした。体をほぐすストレッチ(目を閉じて楽な姿勢をとり、間接をほぐしていく)から始まり、レクリエーションゲームをいくつかやりました。
 何種類ものゲームをしたんですけれど。これが印象的でした──

・誰かひとりを決めて、その人が常に視界に入るように、かつその人に気づかれないように動いて下さい。
・今度は、別の二人を決めて下さい。その二人を視界に入れ続けて下さい。
・今度は、また別の二人を決めて下さい。Aさんは殺し屋であなたを狙っています。Bさんは盾になってくれる人です。Aさんとあなたの間にBさんが入るように動いて下さい。
・今度はまた別の二人を決めて下さい。Cさんは殺し屋です。Dさんが狙われています。あなたが盾です、CさんとDさんの間に常にあなたが入るように動いて下さい。

──このゲームが終わってから、講師の先生がコメントしてくれました。『普通、人間はこうして相手の距離や行動を認識して自分も距離・位置をとってる。でも役になると、これが妙に好都合になってしまって、見ていてとても不自然になる。電車で誰かが席を立つと、周囲の人が席を奪い合い、譲り合うような視線の対決がそこに起きる、その自然さが演劇では必要』と。なるほど。たしかにそうです。
 即興演劇って「即興的な発想やアドリブの機転などがワークショップの中心になるのかな」と思っていましたが。少し違いました。即興演劇って「単に即興の劇」ではなく「即興で、観て面白い劇」のことでした。面白くするためには技術がいる。先述の距離のとり方の点とか。『即興で演じると、お互いにすぐ「○○ですよね」「そうですよね」と同調してしまう。それでは展開に変化が無い。お互いに意外な反応をしあうことが面白い』とか。いろんなコツがあるようでした。勉強になるなあ。

 20人ぐらい参加者がいたんですが、いろんなレクリエーションゲームをしてるとね、自然とみんな仲良くなってしまいましたよ。英語の先生、話し方の訓練をされてる方、卒論の題材にするつもりという大学生さん、役者・声優の卵さん……いろんな方がいましたが、やっぱり演劇経験者の方が多かったです。それぞれ個性的でした。

 ああ、こんなゲームもありました──

・この中で一番○○だと思う人に触れて下さい。

──私は「犯罪歴がありそうな人」で触れられまくりました。ぐわー。そんなあ。
 面白かったです。また名古屋で開催する予定だそうです、知り合いと参加すると、その人の意外な面が暴露されて楽しいんじゃないかなあ。いやー、ちょっとない場でした。

   ◆

 31日(日)は、林本ひろみさん主催のオープンマイク『ぽえ茶』に行きました。

 ……の前に。名古屋市地下鉄を伝馬町(てんまちょう)で降り、少し歩いたところにあるBOOKOFFに行きました。最近古本屋に行ってなかったので。波長の合う本を探しに行きました。
 BOOKOFFへ行く途中の道で、やたらと高校生がたむろってました。日曜日なのに、この人だかりは何だろう。着ている制服もバラバラでした。どうもあの界隈に大きな進学塾でもあったみたいです。

 時間が無かったので、マンガの棚は見ませんでした。文庫本と詩集のあたりをざっと回り、以下を購入しました──

・『詩集 民族と人間とサラム』丁章 新幹社
・『現代詩文庫12 吉野弘』思潮社
・『愛蔵版 ガムテープで風邪が治る』枡野浩一 新風社
・『ドリアン魂』ドリアン助川 小学館文庫
・『河童・歯車・或阿呆の一生』芥川龍之介 勉誠社文芸文庫
・『夢を見た海賊』なだいなだ ちくま文庫
・『文学の輪郭』中島梓 講談社文庫

──計7点、700円。なだいなだもドリアンも買えてラッキーでした。芥川は、いまさらですが『河童』『或阿呆の一生』が一冊に入ったものを探してたんですよ(『歯車』は知らない作品でした。遺稿だそうです。読みましたが暗くて波長が合いました(笑))。
『文学の輪郭』という本は、興味はそこそこしかありませんでしたが表紙が面白かったので買いました。こんなのです(関心空間:文学の輪郭)。講談社文庫の背が連なってそのまま表紙になっている。強烈です。かなり勇気の要る装丁です。確信犯的です。
 ドリアン助川の詩は(鬱陶しい時もありますが)やっぱりすごいです。詩人です。優しくて複雑で真面目です。

『ぽえ茶』は、いつも通りなごやかに進みました。歌う人あり、読む人あり。水尾佳樹さんが私の『右に曲がって』をもとにした『左に曲がって』という詩を披露してくれました。『右に曲がって』は背丈に合わず都会的に作ってしまってましたけど。水尾さんの『左に曲がって』は普通の町の風景が展開されていて「うわあ、オリジナルより良いじゃないかあ」ってちょっと焦りました(笑)。

   ◆



 1日(月)は、名古屋市鶴舞の『KDJapon』さんで行われた『猿カガミ』オープニングイベント『猿ハジメ』にお手伝い&出演&観覧に行ってきました。ヨコヤマ茂未さんのライブペインティングです。テーマは猿。

 猿帽子がありました。赤白帽に猿の耳がぬいつけてあるの。それをかぶるとあら不思議、誰でも猿になってしまう。……出演者はその帽子をバトンとして、順にかぶっていきました。つまり順に猿になったと。
 ポポロンさん(辻元彦さん)、猿帽子がめちゃめちゃ似合ってました。というかもう自然すぎる。おるぞこんな人、絵本とかに出てくるぞ。あーバナナを持たせたいー。
 明上さんはモンペ姿でした。これも恐ろしく似合ってました(ってこんなことばかり書くと仮装大会みたいだな。違うぞ)。

 音楽もあり、お菓子のふるまいもあり、私たちのリーディングもあり。賑やかな夜でした。ヨコヤマ茂未さんのパワフルさを思い知らされました。人脈と、柔軟性と、即応性と。くっきりした方です。私の周りにはあまり居なかった雰囲気の方です。

   ◆

 いろんな人に、会いますね。いろんなところに行くと。それぞれすごい方ばかりに会います。

 にしても、三日間連続で名古屋へ、というのは疲れました。いや、疲れてる暇はないな。もうすぐ大阪へ行くんだから。6日土曜日、ココルームでの『PPPPCBN』。頑張ります。多少からまわり気味でも良いから、明るく炸裂して来なきゃなと思っています。

 そうそう、『ぽえ茶』でも『猿ハジメ』でも「若原くん痩せた?」って言われました。たしかに風邪ひいてたけど……体重は変わってないです。どうも、ひげが生えると痩せて見えるらしいです。あごが尖って見えるのかな。

   *

 しっかしこの文章、Blogにしては長すぎるよな。三日分をまとめて一度に書いたもんだから。
posted by 若原光彦 at 22:41 | Comment(1) | TrackBack(0) | 近況
この記事へのコメント
お疲れ様でした&大阪でも暴れてきてください。見に行けなくて残念です。

猿ハジメのあの朗読は凄かったです。内容知ってたのに、まさかあれがああなるとは思いませんでした。

ヒゲ生やしてから、またちょっと変わってきたかな。ますます面白い人になってきました。今までもずいぶん面白い人だったけど。

楽しみなことです。(^-^)
Posted by 林本ひろみ at 2004年11月05日 23:04
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/1142269
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック