2005年01月15日

詩らしい詩

 詩とは何か、という命題に対して、私は答を知っています=私なりの回答を持っています。詩人とは何か、ということに関しても同様です。
 でもそれがどういうものかについて語る気はありません。自分の考えをで人や作品を選別したくないですし、考え方の違いを明確にしたくもありません。その辺はあいまいにしたまま、アートの人々はゆるやかに繋がっています。現状を肯定したいので、本質論は今はいいと思っています。

   *

 先日、読む本がなくなってしまいました。読書順番待ちの本が1ダースはあったはずなのに。正月にけっこう消化しちゃったからかなあ。12日には名古屋に行くのに。電車の車内などで読むものがないな。
 何かないかなあ、とガサゴソ昔の本棚をあさってみたところ、親類が残していった文庫本『谷川俊太郎詩集』が出てきました。プラットホームで、電車で一気に読みました。とても良かった。
 名古屋に着いてから、駅ビル11階の書店に行き新潮文庫『新編宮沢賢治詩集』を買いました。正月にマンガ本『プラネテス』を読んだのですが、その中に『サキノハカといふ黒い花といっしょに』という詩が引用されており、これが頭から離れなかったのです。文庫で読みたかったので買いました。夜更かしして読破しました。これも、とても良かった。

   *

 12日に『詩のあるからだ』散会後、ある方に「若原君は『詩とはこういうものだ』というのを見せてる気がする」と言われました(詩としてのレベルを褒めたんじゃないと思います、創作の方向性について感想してくれただけだと思います)。
 ……これまであまり意識したことはなかったのですが、そうなのかもしれません。私は「詩らしい詩」が好きで「詩らしい詩」を書こうとしてるんですね。定型詩を書いてきたこともそうですし。好きな詩も「詩らしい詩」に多い。

 詩とは何か、私は私なりに「詩」のラインを見取り、その範囲に作品をパットインしようとしているようです。私には詩の概念を変えたり、新しい形式を追求したりするつもりはないらしい。
 自分を不自由でつまらない人間のようにも思うし、このままでいいような気もします。自分の好みのまま創作を重ねていって、どんな人に評価されるのか、どこに至るのか。期待も持てますし、怖くも感じます。
posted by 若原光彦 at 00:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 詩・言葉
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/1142341
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック