2005年02月01日

書籍『夏の吐息』

 短く近況を。いま先日『ぽえ茶』のくじびきで当たった、小池真理子『夏の吐息』を読み終えました。サントリーがおまけとして配布していた本です。

たかがオマケと侮るなかれ : 出版トピック : 本よみうり堂 : Yomiuri On-Line (読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20041220bk15.htm

 サントリーって確か財団を持って、文化活動を助成してますよね。こういう企画が似合う、粋でおしゃれなイメージがあります。単なるイメージ(先入観)に過ぎないんですが、CMにしても『伊右衛門』とか『BOSS』とかクールですし。良い印象があります。

   *

 本の中身は……うん、「消費される小説」でした。悪い意味ではなく。作中にウイスキーも出てくるし、普通にせつないし、中だるみもないし。「ああ、こういうひと友達に居たな……」と胸がチクッとして、読後にほんのり懐かしさが残る。職業作家の気品あるお仕事で、しっとりとした気分にさせて頂きました。うまいなあ……さすがプロだなあ……。
 心に残るとか、新潮社の単行本で読みたくなるとか、そこまでのショックはありません。でもソツなく心地いい。こういう形態の小説もあっていいよな、と思いました。悪い意味ではなく。良い意味で、生活に入ってくる、これる本でした。

   ◆

書名:夏の吐息
著者:小池真理子
編集制作:株式会社新潮社
発行:サントリー株式会社
レーベル:SUNTRY presents Shinchosha Half Book
平成16年11月01日発行
非売品
posted by 若原光彦 at 23:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/1142352
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック