
●5日(土):東京北区王子『血の朗読』へ。
●6日(日):東京より帰還。の前に、国会議事堂を一周と上野公園を散策。
●8日(水):名古屋八事『詩のあるからだ』……の前に、栄・矢場町などの各スポットにフライヤー配布。
●10日(金):名古屋市内(西は「中村公園」から東は「上社」まで)各スポットへフライヤー配布。
──愕然としています。あれだけの歩行が「散策」「フライヤー配布」という微かな言葉に集約されてしまうなんて。永田町の国会議事堂を一周してごらんなさい。たぶんあれだけでも3キロぐらいありますよ。おまけに東京の地下鉄の乗り換えの凄まじいことといったら……名古屋なんて比べ物にならない。なんだあの「エスカレーターに乗らなかった人が地獄を見る」構造は。エスカレーターに乗っても「コケたら死ぬ」状況は。古い建築物の隙間に新しい建築物を混ぜ込んできた結果なんでしょうが、有機的にも程がある。近未来都市・首都東京のイメージは完全にぶっ壊れました。混沌の極致です。人の住むところじゃない。下半身がムキムキになってしまう。
余談ですが。わざわざ国会を見学に行ったのですが──
・平日なら衆議院は見学できる。
・今日(6日・日曜日)は参議院が見学できるが、議員の許可が要る。
──とのことで入れませんでした。国会議員の友人なんておりゃしませんてあーた。まあ下調べせずに行った自分が悪いんですけど。しょうがないから国会図書館で奇書でも漁って帰ろう、と思ったら日曜は休館日でした。下調べせずに行った自分が悪いんですけど!『何だ? これが伝説の「お役所仕事」か?』と事態を大げさに捉えてみましたが無意味でした。


上野公園は賑やかでした。デニムのミニスカートの女の子がきょろきょろしながらあちこち撮影して回ってました。かわいいかったので声かけようかとも思ったんですが、やはり思っただけでした。西郷隆盛の銅像は「実物大じゃなかった」です。「大魔神の中の人」みたいでした(見たことないけど)。あんな人間がいたら怖いです、どんなスポーツでも1位になれます。歩くたびに地鳴りがします。犬がかわいそうです(犬は実物大に見えました)。

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名古屋フライヤー行脚(あんぎゃ)は……チラシが重くて、紙袋は持ち手の紐がちぎれて、これまた災難でした。まあこの程度の災難ならいくら来たって負けませんけど。重いリュックを地下鉄の網棚へ片手で放り投げるたびに、乗客全員が心配そうな顔をしてましたね。席に座っていて私のリュックが頭上に来た人が特に。そんなに怪しいか、私。
劇場や専門学校、書店などへ行きましたが、私が『チラシを置かせて頂けないでしょうか』とたずねると、みなさんこころよく対応して下さいました。礼を述べるとほぼ必ず「お疲れ様です」と言われました。確かに疲れてるけど、なんか妙な挨拶だな、と少し思いました。そんなに疲れた風貌してたんだろうか。……軽く頭を下げて出て行き、ちらっと振り返るとほとんどの方がしげしげとチラシの表裏を「読ん」でいました。そういう作りのチラシでしたから。興味持ってもらえてるようで、ちょっと嬉しかったです。
余談につぐ余談ですが(略して余余談とでも)。
8日の帰り、地元の駅で電車から降りてホームから地上へと駅の階段を下りていたところ、私の並んだ列だけ進みが遅くて苛立ちました。先頭の男性がトボトボとやけにアンニュイな歩き方をしていたのが原因です。『俺等にあんたのアンニュイのとばっちりを食らわすなーっ!!!』と後頭部に真空飛びヒザ蹴りでも見舞ってやりたかったです。
10日の帰りも同様のことが起こりました、列の進みが私の前だけ遅い。またかと思ってひょいと見ると、先頭が足の不自由なご老人で、手すりにつかまりながら階段を一段ずつ降りておられたためでした。『そうか……あのアンニュイな男性も、好んでアンニュイな歩みをしていた訳ではなかったのかもしれない。みんな辛いんだ』。蹴らなくて正解だった、と自分の浅はかさを思い知った次第です。疲れてるからって人を悪く見ちゃあいけない。
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どうでもいいんですが、エスカレーターでコケると「頭から血を流しながらもそのままエスカレーターに運ばれる」ことになったわけですね。ちょっとそれも面白かったかもしれません。……いや。面白くない。断じて面白くなどない。
