2005年12月17日

ピラカンサがこわい

 今日は変な日でした。間違い電話が3件もありました。私の家の電話番号はちょっと特殊で、よく間違い電話がかかってくるのですが……今日のは最初が「○○の更新所ですか?」で、次が「なんたらのなんとか課ですか?」で、最後が「森さんのお宅ですか?」でした。日に3種類の間違いがかかって来るなんて、今までなかったことです。
 そして3件とも、私が『違います、若原という民家で、よく間違われるんです。ご確認下さい、うちの電話番号は……』と説明しだすと突然「すみません間違えました〜」と切られました。
 間違えたからって、いきなり切らんでもいいやん。いや、向こうも慌てたんでしょうけど。用事はあるし間違えるしで。

   *

 さておき。

 今、庭のピラカンサに赤い実がたわわに付いています。食べられるものだったら喜んだんでしょうが、そうじゃないから。どうも、見た目の毒々しさばかり遠目にも映えていて、微妙な感じです。クリスマスっぽくはありますけど……。
 場違いというか異質というか季節に合ってると言うか、なんというか……『すごい野郎だなピラカンサ』とは思うのですが、彼岸花ほど好きにはなれないです。なんかね、怖いんですよ。つぶつぶブツブツした実のなり方が。見てると耳の穴がゾワゾワしてくる。

 たとえば、風呂のふたを開けてそこにあの実がぎっしり詰まってたら、私は気絶すると思います。ミミズでも蜘蛛の子でもいいんですが、こう、集団でうじゅるうじゅるしてるビジュアルって怖いじゃないですか。何が怖いのかわからないけれど。

   *

 ひとつ思い出したのですが。私にはすごく怖いものがひとつあります。が、それには名前がありません。初めて見たのがいつかも思い出せません。
 こう……大きめのビー球ぐらいの大きさで、表面に滑らかな線状の凹凸が走っています(この「線」はけっこう太めです)。線の峰の部分は金色で、窪みの部分はススが溜まったみたいに黒くなっています。持つとひんやりしている。それが何なのか私は知らないけれど、とにかく非常にまがまがしい・ヤバい物だってことだけはハッキリわかる。ひしひしと感じる。

 なんだかわからないでしょ。私にもよくわからないんです。よくわからないのですが、私にはリアルに思い描くことができます(今はあまりリアルに想像しないよう気をつけながら上の文章を書きましたけど)。数ヶ月に一度、フッとその謎の物体の映像が脳裏をよぎり、とてつもない恐怖感に襲われることがあります。遠ざかりたいのだけれど、自分の脳のスクリーンに映っている絵だから逃げられない。むしろどんどん鮮明になってくる。私が崩れ落ち、わななき眼をひんむいてハアハア震えていると、フッと消えていく。なんなんだろう……。

 よくわからないのですが、あれは私の何かを抽出し造形化したものなのかな。まあ、私の想像上の物体だということだけは確かです。
 すごくリアルにイメージできますよ、いつでも。材料と技術があれば寸分たがわぬものを作れると思います。自分の恐怖の対象をわざわざ自作する意味がよくわからないけれど。
 と、ここで気づいた人もいるかもしれないけれど。寓話『最悪人形』は私のこの件がもとになっています。

   *

 ……。なんでこんな話になっちゃったんだろ。ま、いいか。とにかく、ピラカンサは名前がカッコいいな、ってことです。
posted by 若原光彦 at 01:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 近況
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