2004年11月16日

書籍『人はなぜ「美しい」がわかるのか』

 このタイトルを見てすぐさま「おおっ?!」と思い手に取り、ぱらぱらとめくってみたところ──

「美しい」とは、「合理的な出来上がり方をしているものを見たり聴いたりした時に生まれる感動」です。


──このような一文を発見し嬉しくなりました。私の考えと似ています。これは私の本だ。読むべきだ。即座にレジへ持っていきました。

続きを読む
posted by 若原光彦 at 23:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍

書籍『文学の輪郭』

 大変興味深く読んだ。やや難しい先入観を持って読み始めたが、作者の言わんとすることがすんなりと感覚的に理解しつつ読み進められた。それは私が詩作者だからだろう。「詩」が「文学」の一部かどうかはともかくとして、言葉を用いる作法として逃れられない問題があることなど、内容には共通性が多かった。文学の構造を検証するという作業は、詩のそれにも対応するものだった。個人的に、特に次の文章にひきつけられた──

続きを読む
posted by 若原光彦 at 23:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍